今年もインフルエンザの流行シーズンが本格化しています。ニュースでも感染者数の増加が報じられており、当院でもインフルエンザの患者さんが増えています。
「もう流行しているし、今から打っても遅いかな…」と思っているお父様、お母様もいらっしゃるかもしれません。しかし、決して遅くはありません! まだ接種がお済みでないお子様は、今すぐ接種をご検討ください。
📅 なぜ「今」でも打つべきなの?
ワクチンは接種してから効果が出るまでに、通常約2週間かかると言われています。
「流行が始まっているから手遅れ」と考えるのは間違いです。インフルエンザの流行は年明けの1〜2月頃にピークを迎えることが多いです。つまり、今接種すれば、流行の最盛期に間に合います!
もし、今お子様が体調を崩していても、回復後であれば接種が可能です。
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まだ流行のピークはこれから!
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接種から効果発現まで約2週間!
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流行の最盛期(1〜2月)に間に合わせましょう!
🛡️ ワクチン接種の3つのメリット
ワクチンを接種する一番の目的は、「インフルエンザにかからないこと」だけではありません。たとえ感染したとしても、お子様を重症な合併症から守るという、非常に重要な役割があります。
1. 重症化の予防
インフルエンザの怖いところは、インフルエンザ脳症などの重い合併症を引き起こす可能性があることです。特に小さなお子様では重症化リスクが高いことが知られています。ワクチンには、感染後の重症化を予防する効果が認められています。
2. 発症の予防と症状の軽減
感染を完全に防げるわけではありませんが、発症する可能性を減らし、もし発症しても症状を軽くすることができます。
3. 家族や周りの人への感染を防ぐ
お子様が感染源となって、家庭内や学校内で他のご家族や友人にうつしてしまうリスクを減らすことができます。
💉 接種方法の選択肢:注射とフルミスト(経鼻ワクチン)
当院では、従来の注射によるワクチンに加え、**フルミスト(経鼻インフルエンザ生ワクチン)**も取り扱っております。お子様の状態やご希望に合わせてお選びいただけます。
1. 従来の注射型ワクチン(不活化ワクチン)
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特徴: 接種実績が豊富で、最も一般的に使用されています。
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メリット: 安全性が確立されており、重症化予防効果が高いです。
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デメリット: 注射時の痛みを伴います。
2. フルミスト(経鼻インフルエンザ生ワクチン)
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特徴: 鼻腔内に噴霧するタイプで、注射の痛みがないのが最大のメリットです。
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メリット: 注射が苦手なお子様に最適です。自然な感染に近い免疫応答が期待できます。
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デメリット: 一部の基礎疾患を持つお子様や、卵アレルギーのお子様など、接種できない場合があります。(接種対象年齢:2歳以上18歳未満)
✏️ 接種回数のおさらい
| 対象ワクチン | 対象年齢 | 必要な回数 | 接種間隔 |
| 注射型ワクチン | 生後6ヶ月〜13歳未満 | 2回 | 2〜4週間(理想は4週間) |
| 注射型ワクチン | 13歳以上 | 1回 | – |
| フルミスト | 2歳〜18歳未満 | 1回または2回 | 6歳未満で未接種歴がある場合は2回、それ以外は1回 |
感染症対策はワクチンだけでなく、手洗いやうがい、適切な換気も大切です。日頃から体調管理に気をつけ、この冬を乗り切りましょう😊





