クリニックブログ

5月病ってなあに❓

進学、就職、転勤や異動など、春は生活環境が大きく変わります。
期待や不安で緊張が続き、ゴールデンウィークの連休でその緊張が緩み、
「学校(仕事)に行きたくない」「だるい」「悲しくなってしまう」
といった気分の落ち込みが一般的に5月病と言われています。

5月病は医学的には、「適応障害」あるいは「うつ病」と診断されます。

5月病の症状には以下のようなものがあげられます

身体的な症状
1.不眠
2.倦怠感
3.食欲不振

精神的な症状
1.落ち込み
2.不安
3.意欲低下
4.焦燥感

行動的な症状
1.学校(仕事)を休む
2.引きこもる
3.何もできない

ゴールデンウィークも終わりこのような症状が出ている方は
多いのではないでしょうか。

このような症状はなぜ起こるのか、理由の一つとして挙げられるのが
自律神経の乱れです

本来なら、「日中は活動し、夜は休息する」というバランスが取れていれば、
自然とエネルギーが回復します。

しかし、自律神経のバランスが崩れると…

1.眠りが浅くなり疲れが取れない
2.日中も頭がぼーっとしてやる気が出ない
3.慢性的な倦怠感や疲労感に悩まされる

というように、心と体の悪循環が始まってしまいます。

また、春という季節の変わり目と、新年度による生活環境の大きな変化が重なることで、
心と体のバランスが崩れやすくなることが主な原因とされています。
学生であれば新学期が始まり、新しい環境やクラスでの活動。
社会人であれば入社や部署異動により、職場の雰囲気や仕事の内容、
上司や同僚との関係に慣れる必要があります。

5月病の対策としては、
まず睡眠の質の上昇バランスのとれた食事継続的な運動人と会話する
といったことが大切になります。

5月病を予防するためには、ストレスを溜めないように、
自分にあったストレス対処法を取り入れることをおすすめします。
しかし、何も楽しめない(休日も楽しめない)、眠れない状態が 2 週間以上続く場合は、
医療的なケアが必要である可能性が高いため、専門機関を受診されることをおすすめします。