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秋の花粉症 – お子さんの予防と対策

花粉症

つかだせんせい
つかだせんせい

こんにちは、くぼた小児科クリニック松戸五香の医師です。秋の花粉症は、意外と知られていない症状で、お子さんも例外ではありません。今回は秋の花粉症について、その予防や対策を詳しくご紹介します。

 

A 秋の花粉症とは?

花粉症は多くの人々の頭痛の種となっていますが、一般的に「花粉症=春」のイメージが強いですね。しかし、実際は春だけでなく、秋にも多くの人が花粉症の症状に苦しむことがあります。その背景や具体的な数字をもとに、詳しく解説していきます。


1. 花粉症のイメージ

1−1. 春の花粉症

春のスギやヒノキの花粉症には、日本全体で約2500万人以上の人々が悩まされています。これは日本の成人人口の約20%に相当します。鼻水、鼻づまり、くしゃみといった症状に悩まされ、仕事や学業に影響が出ることも。

1−2. 秋の花粉症

秋には、ブタクサやヨモギなどの雑草の花粉による花粉症の患者が増えます。実は、秋の花粉症患者は全花粉症患者の約30%、約750万人程度と言われています。春とは異なる原因で症状が出るため、認知度は低いものの、症状の強さや辛さは同じ、あるいはそれ以上という人も少なくありません。


2. どの植物が原因?

2−1. 秋の花粉の種類

  • ブタクサ: 全国で多く分布し、特に都市部での花粉量が多いことが特徴。ブタクサの花粉は、8月から10月にかけてピークを迎えます。
  • ヨモギ: 日本全国に広く分布している雑草で、7月中旬から9月上旬にかけての花粉飛散がピーク。
  • カナムグラ: 主に関東地方以西で分布し、8月中旬から10月にかけて花粉を飛ばします。
  • カモガヤ: 主に西日本を中心に分布しており、9月から11月にかけての花粉飛散がピーク。

2−2. 予防と対策

秋の花粉症の予防としては、花粉の飛散情報をチェックし、高濃度の日は外出を控える、マスクをするなどの基本的な対策が有効です。また、部屋の窓を閉めておく、帰宅後はすぐに着替えて洗濯するといった日常生活での注意点も大切です。


秋の花粉症は、春の花粉症と同じくらいの辛さを伴うことが多いので、早めの対策と知識が必要です。くぼた小児科クリニック松戸五香では、花粉症の診断から治療、予防方法まで幅広くサポートしています。お子さんの健康を守るためにも、何か気になる症

B なぜ気付かないのか? – 秋の花粉症の潜在的リスク

秋の花粉症の存在は広く知られているわけではありません。なぜ多くの人が秋の花粉症に気付かないのか、その背後にある要因や、スギ花粉症との関連性について詳しく解説します。


3. 秋の他の要因

3−1. ダニによる症状

秋は、ダニの活動が活発になる季節でもあります。湿度や温度の条件が整うことで、ダニの繁殖が促進されるのです。ダニの排泄物や死骸は、アレルゲンとして私たちの体に反応を起こすことがあり、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状を引き起こします。これらの症状は花粉症と非常に似ているため、誤診のリスクが高まります。実際、日本におけるダニアレルギーの患者数は1000万人以上と言われています。

3−2. 季節の変わり目の風邪

秋の始めは、気温の変動が激しく、風邪を引きやすい時期です。風邪の症状もまた、花粉症と似ているため、区別が難しくなります。特に、20代〜40代の女性は忙しい日常生活の中で、細かい体調の変化に気付きにくい傾向があり、風邪の症状として処理してしまうことが多いと言われています。


4. スギ花粉症との関連

4−1. 併発リスクの高さ

スギ花粉症の患者は、日本の成人人口の約20%に相当するとされています。興味深いことに、スギ花粉症のある方は、他の花粉症にも罹患しやすい傾向にあります。一度、体が花粉に過敏に反応する体質になると、他の花粉にも同様の反応を示すことが多いのです。実際、スギ花粉症のある方の中で、秋のブタクサやヨモギの花粉症にも罹患している人は、約30%に上るとされています。

4−2. 一度の感作での影響

花粉症の感作は、一度起こるとその後も体が同じ反応を示すことが多いです。特に子どもの頃にスギ花粉症になった方は、大人になってからも他の花粉に対する反応が出やすくなります。そのため、子どもの頃からの花粉症の対策が重要となります。

C 予防と対策 – 秋の花粉症を知って、賢く対処しよう

秋の風が心地よい季節になっても、花粉症に悩まされる人は少なくありません。その症状は春のものと変わらないため、適切な対策が求められます。ここでは、その予防策と対策、そして当クリニックでの取り組みについて詳しく解説していきます。


5. 早めのチェックが大切

5−1. 症状の確認

秋の始め、特に9月から10月にかけて、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が現れたら、それは秋の花粉症のサインかもしれません。実際、日本人の約15%、約1900万人が秋の花粉症に影響を受けていると言われています。そのうち、正確に自分が花粉症であることを認識している人は、実は半数以下とも言われています。この時期になって突然アレルギーの症状が出た場合、それはダニや風邪だけでなく、花粉症の可能性も考慮する必要があります。


6. アレルギー検査で正確な判断を

6−1. ドロップスクリーンとは?(くぼたクリニック松戸五香で可能です)

駅前のくぼたクリニック松戸五香で取り扱っている「ドロップスクリーン」は、最新のアレルギー検査技術で、指先からの微量の血液だけで41種類のアレルゲンを調査できる画期的な検査です。従来のアレルギー検査よりも少ない痛みで、しかも幅広いアレルゲンを短時間で調査できるのが特徴です。当院(くぼた小児科クリニック松戸五香)では実施しておりませんのでご注意ください

6−2. なぜアレルギー検査が必要か?

自分が何にアレルギーを持っているのかを知ることは、適切な治療や予防策を立てる上で非常に重要です。例えば、特定の花粉にしかアレルギーがない場合、その花粉の飛散時期だけ予防策を強化すればよく、無用な薬の摂取や対策を減らすことができます。


D. まとめ – 快適な秋を取り戻すために

秋は、新学期やスポーツの秋、読書の秋と、多くの楽しみが待っています。しかし、秋の花粉症に悩む方々にとっては、この季節が辛いものとなってしまいます。しかし、適切な知識と対策で、その症状は大きく軽減することが可能です。

くぼた小児科クリニック松戸五香では、子どもから大人までの花粉症の診療を行っております。特に子どもの花粉症は、早期発見と適切な対策が将来のアレルギーのリスクを低減させる鍵となります。秋の花粉症での疑問や不安があれば、どうぞ当院までお気軽にご相談ください。