病気/トピックス

子どもの病気 【冬に流行する感染症まとめ】子どもが感染しやすい病気や対策は?

かぜ

 

1風邪

風邪は多くのウイルスが原因で起こる「風邪症候群」で、主に上気道に影響を与えます。症状には鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、たん、発熱、咳、くしゃみが含まれます。子どもの場合、症状が悪化しやすいため注意が必要です。治療は基本的に安静にして、水分を多く摂取すること。食欲がない場合は無理に食べさせず、水分補給に注力します。市販の薬は避け、必要に応じて医師の処方薬を使用します。

2 インフルエンザ

インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症で、高熱、悪寒、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛、咳、鼻水などの症状が特徴です。感染力が強く、飛沫感染や接触感染で広がります。子どもは中耳炎や熱性けいれんを併発することもあり、注意が必要です。治療には安静、水分補給が重要で、症状に応じて抗インフルエンザ薬が処方されることがあります。副作用やインフルエンザ脳症のリスクも考慮し、医師の指示に従います。

3 RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、特に乳幼児に多く見られる呼吸器の感染症です。症状には発熱、鼻水、咳があり、重症化すると細気管支炎や肺炎に進行することもあります。1度感染しても免疫が完全にはつかず、再感染することがあります。治療は対症療法が中心で、重症化した場合は酸素療法などの医療介入が必要です。家庭では安静にし、水分補給を心掛けることが重要です。

4 感染性胃腸炎(ノロ、ロタ)

感染性胃腸炎はウイルスや細菌によって引き起こされ、特にノロウイルスやロタウイルスが原因の場合が多いです。症状には嘔吐、腹痛、下痢、発熱があり、脱水症状に注意が必要です。治療は対症療法で、安静にして水分補給を行います。食欲がないときは無理に食べさせず、経口補水液や塩分をこまめに与えます。家庭での消毒には塩素系漂白剤を使用することが推奨されます。

 

5 溶連菌感染症

溶連菌感染症は溶血性連鎖球菌によって起こり、発熱、喉の痛み、腫れ、発疹、イチゴ舌、腹痛、吐き気などの症状が現れます。子どもに多く見られる感染症で、治療には抗生剤が効果的です。症状が改善しても、医師の指示に従い抗生剤を完全に服用することが重要です。治療を怠ると、急性腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こすリスクがあります。

6 マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎は肺炎マイコプラズマが原因で起こり、主に14歳以下の子どもに見られます。症状には発熱、全身倦怠感、頭痛、乾いた咳があります。治療には特定の抗菌薬が使用され、通常2週間程度で症状が軽減します。抗菌薬の服用を自己判断で中断しないことが重要で、治療中は定期的に医師の診察を受けることをお勧めします。